相変わらず台北駅の地下にも人はわんさかいて、行きかっていた。
そう、台湾の中心地であるから当たり前だ。
コインロッカーにスーツケースを預け、早く出かけよう。
階段を下りたすぐ目の前に、コインロッカーはあった。しかしすべて使用中。
他に見回すと、壁際にかなりの数のコインロッカーがあることが確認できた。その一つへ向かった。
早速スーツケースを入れてお金を入れようとしたが、表示が中国語で使い方がよくわからない。
それでも何度かトライしてみたが、鍵がかからない。
使い方がわからず、どうしたものかと困っていると、すぐ隣りにお姉さんがいることに気付いた。
おっ、そうだお姉さんに聞いてみよう。
旅の恥はかき捨て、こういう時は積極的になれる自分がいる。
日本にいる自分では、あまり考えられない。
「Sorry,teach me please how to use it.」とか適当に言ったら、「Can you speak English?」と聞き返してくるので、
「A little.」というと、「O.K.」で説明が始まった。
私が、扉を開けて、スーツケースを入れようとするとNO!NO!と言われた。
どうも自分の使い方が間違っていたらしい。
結局、お姉さんに全部やってもらい、レシートをもらい無事終了。
「謝謝。」と礼を言い、チップでも渡そうと思ったが、台湾では逆に失礼にあたるというのを思い出し躊躇していると、たたーっと足早に去っていってしまった。
台湾におんぶにだっこの自分。
少しわるいなあという気持ちと、コミュニケーションがとれ嬉しい自分、そんな気持ちが入り混じった妙な気分でいた。
さあ、これから中正紀念堂に向かおう。