総統府から重慶南路一段をとぼとぼ歩いていた。
14時を過ぎていたが、あまりお腹は減っていなかった。
けれども、時間が時間なので旅の計画表に盛り込んでいた點水樓で小龍包を食べようと思った。
台湾に来たのだから本場の小龍包を食べよう。
食べることが大好きな自分が、出発前からもっとも楽しみにしていたことだ。
向かっていくと、道のあちこちにサンダルとかシャンプーとかカゴに陳列してあって、商店街やらが多くなってきて、人通りも増えてきた。
そこを、とぼとぼ歩いていくと、左に夜市みたいだけど、昼から屋台が出ていてやけに活気のある街路を見かけた。
おもしろそうだったので、小龍包を食べたらあとでこっちも行ってみようと思い、とりあえず點水樓に向かった。
高級そうな店構えと椅子
襄陽路を通って、懷寧街を左に曲がるとお店はすぐに見つかった。
入口にメニューがあって、現地の中年夫婦がメニューをめくって「高い!」みたいな感じで、そこを去っていってしまっていた。
お店の外観も高級そうな店構えで入りにくそうに見え、ちょっと躊躇したが、せっかく来た台湾、入ってみることにした。
「ひとりです」と指を一本たてて、出てきたお姉さんに案内してもらう。
ここに座れみたいに何かいわれたらしく、座った。
店内は、シックで落ち着いた感じで、暗い色で照明が照らされていて、壁には中国風な絵や置物のガラスケースなどがあった。
座った椅子は、立派な彫り物のはいった貴族が座るようなデザインの椅子であって、作りはしっかりとしていて、頑丈そうだった。
最初に覚えた台湾語「啤酒(ビール)!」
お姉さんがメニューを持ってきてくれてた。
メニューを見てもさっぱりわからなかったし、出ている値段が全体的に自分には高そうに見えた。
それよりのどが渇いていたので、「啤酒(ピージュウ)!」と台湾で一番最初に覚えた単語でビールをたのむ。
適当な英語で、「小龍包は何がおいしいの?」と聞くと、バジルをすすめられたのでそれを選んで、ふつうの小龍包もたのんだ。
他に麺も食べたいけど辛くないのにしてと、また適当英語で言った。
するとOKといって、そのまま行ってしまったので、何が出てくるかわからなかったがまあいいだろうと思い、すぐに出てきたビールでのどを潤した。
小龍包の薬味の生姜と酢醤油も一緒に来た。
いきおいビールを流し込むと、空調もきいていて生き返る心地がした。
台湾のビールは苦味があまりなくすっきりとしていてとても飲みやすい。
お目当てのバジル小龍包と麺
小龍包は、皮がうすくて食べやすく、何個でもいけそうな美味しい味でした。
中の肉汁は、あっさりしているがコクがあってこれもまたおいしい。
生姜と酢醤油にばっちり!
バジルも、そんなに癖はなく、風味がきいていてとてもおいしかった。
麺は搾菜そば?というらしく(結局わかりません!)、塩味でバジルがきいていました。
こちらもまたあっさりしていて、スープまで全部飲み干してしまいました。
帰りにお店のカードをもらったら、台湾飲食業界で5つ星の最高評価を獲得したこともあるお店で、台湾に6店舗あり、あの鼎泰豊を人気で抜いたこともあるそうです。
10%のサービス料が入って644元でした。
サービスは期待していないので、日本のそれとはくらべものになりませんが、おいしくてまた行きたいお店です。