台北駅で、コインロッカーにスーツケースを預け、そのまま道なりに行くと、淡水信義線のMRT改札口がある。
台北のMRTには、悠遊カード(EASYCARD)というカードがあり、乗車料金が20%引きになったり、タクシーにも使える便利なカードがあるのだが、まずは基本、現金でチケットを買ってみようと思った。
窓口にはたくさんの人が並んでいた。とくに高齢者の方が割引になるらしく、列にたくさんいらした。
私の前に並んでいた西洋人カップルの番になって、駅員に「ほにゃららテンプル!」と言っていたが、英語が全く通じず手持ちの路線図を指さして、ようやく通じたようでした。
そうだ、英語でなく中国語で言ってみようと思った。
中国語は、発音の種類がいくつかあって、旅行者の日本人が発音するカタカナ中国語は、全く通じないと聞いていた。
自分も言葉が通じなかったらどうしようと少し不安でいた。
自分の順番になったので、右手にコイン左手に路線図を用意して、ドキドキしながらカタカナ中国語で言ってみた。
「ツァンチェンチニェンタン」
すると、「Memorial Hall?」と言い返され、「One?」と続いて聞かれた。
迷わず、「Yes!」と大きな声で返事した。
なんだ英語通じるじゃんとツッコミ入れたい気分で、駅員が差し出したトークン(切符)を受け取った。
トークンを改札口の機械にSuicaのようにかざす、すると赤い扉がブーンと開いて、通過できるようになる。
バンコクの地下鉄にあるのと色も形似ているが、バンコクほど閉まるのは早くないようだ。
バンコクのそれは、もたもたしているとすぐに赤い扉がしまって、挟まれそうになる。
台北MRTはバンコクより親切だ。